自治体や企業に情報 依頼受け調査研究も
スポーツをキーワードにした情報の発信拠点ヘ。福島大教育学郡の有志が、スポーツや健康に関する情報を総合的に発信する新しい組織「福島大学スポーツユニオン」を結成した。学内だけにとどまりがちだった情報や研究成果を、地域に還元することが目的。自治体や企業からの問い合わせや調査を請け負い、具体的な競技力の向上と健康増進につなげていこうとの試みだ。
福島大では陸上部部員が世界選手権に出場したり、硬式野球部が神宮大会の出場権を獲得したりと、運動部の活躍が続いている。各教官の独創性に富んだ研究にも評価が高まってきていたという。
学内外からの評価の高まりを背景に、教育学部の黒須充助教授が、スポーツに関する情報や研究成果を社会に還元する新しい手法としてユニオンの結成を提唱してきた。1月からは同学部保健体育科の教官らに協力を求めてきた。
有志9人が4月に集まり、当面は学外組織として運営することを申し合わせた。さらに設立準備委員会をつくり、規約内容などを調整。最終的に教授ら15人が役員となり、7月にユニオンが立ち上がった。
ユニオンの大きな理念は、生涯スポーツと競技スポーツの振興。自治体や企業からスポーツ、健康についての調査研究や政策提言などの依頼を受け、有料で回答していく方針だ。依頼の内容に応じて、担当役員が情報提供と研究を進める。
すでに浜通り地方のスポーツ施設から、体力測定や健康増進とこれらのデータを管理するためのプログラム構築の研究打診があるという。将来的は依頼料による運営で、専属スタッフの雇用も検討している。
ユニオンでは現在、運営にかかわる正会員や、理念を共有する準会員、賛助会員、特別会員などを募集している。各種の経済団体にも、特別会員として資金面での協力を呼びかけていく予定だ。
黒須助教授は「研究者が個々に活動するのではなく、スポーツをキーワードで集まって情報発信していきたい。ユニオンの理念が普及することでで、新たな需要も掘り起こしたい」と話している。問い合わせは黒須研
究室(024・548・8220)へ。 |
【朝日新聞 2001年9月2日】
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