バレーボール競技におけるスポーツ少年団へのアプローチ
福島大学スポーツユニオン・アシスタントコーチャーズアソシエーション(ACA)に所属する福島大学バレーボール部の学生3名がf-sports に加盟するスポーツ少年団の指導にあたりました。期間は平成16 年1 月から3 月までの3ヶ月間、毎週1日のペースでスポーツ少年団の練習会場に出向き、合計11 回実施しました。スポーツ少年団の指導者が指導している場面に大学生が入って一緒に練習する日もあれば、大学生が練習を組み立ててその指導の元に子ども達が練習する時もありました。
表1 バレーボールの主な内容
1.ウォーミングアップ
    ランニング
    ストレッチング
    鬼ごっこ
2.コーディネーショントレーニング
3.2人1組でパス練習
    キャッチボール
    オーバーヘッドスロー
    オーバーヘッドバウンドスロー
    ミート
    アンダーハンドパス
    オーバーハンドパス
4.ポジションごとの練習
    レシーブ練習
     ・1対1でのレシーブ練習
     ・2人1組でのレシーブ練習
    スパイク練習
     ・ボールを使った練習
     ・バットを使った練習
    セッター練習
5.クーリングダウン

 練習の主なポイントは、チームプレーやチーム戦術に主眼をおいてチーム力を高める練習を行ったのではなく、子ども達個人個人の能力を高めるような練習を中心としたことです。小学生期の子ども達は運動の模倣などの能力に非常に優れ、目で見たことを自分の体で実践する能力に長けています。子ども達個人個人の運動能力を高めるためには、この時期は、個人の基本的技術を高めてあげることや、いろいろな動きを模倣させ、それらの運動や技術を自由に行え後のスポーツ活動において様々な動きに対応することができる能力を養うことができるようになります。特にバレーボールの中でもっとも重要と考えられるパス(アンダーハンドパスおよびオーバーハンドパス)について十分に個人能力を引き出すことを心がけて練習を行いました。さらに得点場面における醍醐味を味わってもらうために、スパイクの練習にも時間を割きました。これらが十分に身につけば、仲間がパスを巧みに使ってつないでくれたボールをスパイクによって得点することができるようになります。たとえスパイクが決まらなくても、それぞれ重要な技術を駆使してボールをつなぎ、3段攻撃を繰り返し行うことができればそれそのものが楽しみの一つになります。

 また、これらの基礎的技術を十分に身につけて中学校に進学すれば、すぐに中学校レベルのバレーボールを楽しむことができたり、より発展した技術や戦術を実践することができ、より高度なバレーボールを楽しむことが容易になると考えられます。