| 子どもの運動能力低下 |
白石 豊
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| 私達の運動能力は1986年にピークを迎えました。その中で、たとえばソフトボール投げは、10年後の96年には約11%、2006年までにはさらに3%低下して、この20年間で約14%もダウンしているということです。また50メートル走も同じような傾向にあります。 戦後60年を経て日本の子どもたちの体格は驚くほど良くなりました。しかし、それに反比例するかのように、体力・運動能力は過去で大きく低下し、ついに落ちるところまで落ちていったところでしょうか。 私はこれまでに、日本のこうした問題について何冊かの本を書き、その原因や対策についても述べてきました。また、今回のドイツ滞在中には、ドイツの子ども達の事情をさまざまな角度から調べてみました。結論を先取りして言えば、ヨーロッパ最大の経済大国であるドイツもまた、この点に関しては日本とまったく同じ問題を抱えていることが明らかになったのです。 日本の体力・運動能力テストの歴史は古く、東京オリンピックが行われた1964年にまでさかのぼることができます。以来、何回かの改訂を経ながら、98年からは現在の新体力テストが全国規模で行われています。 これに対してドイツは、16ある各州の自清が強く、長い間、国全体で共通のスポーツテストを行うことが出来ませんでした。ようやく2003年から、ドイツのスポーツテストの権威であるクラウス・ベース教授(カールスルーヱ大学)らが中心になって、テスト項目の精選と全国規模の調査が行われるようになっています。 たとえば、その中に過去20年間の立ち幅跳びの年次推移があります。そこでは、前途の日本のデータとまったく同じ14%の能力低下が指摘されています。 このコラムでは、これから何回かに分けて、日独の子ども事情についてご紹介していきたいと思います。 |
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