| 運動で糖尿病予防 |
安田 俊広
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| 寒さ厳しき折り、皆様いかがお過ごしでしょうか? 寒いのを理由に外出を渋っておられませんか?家の中で食べてばかりいて、身体を動かさないと、太るだけでなく、糖尿病になる危険も増してしまいます。そこで、今回は運動と糖尿病のお話です。 私たちの筋肉(骨格筋)は体重の40~50%を占める人体最大の臓器です。しかも、血液中の糖の80%以上はこの筋肉によって取り込まれます。したがって、この筋肉がしっかり働いて糖を取り込むかどうかは、血糖値を正常に保つためにとても重要です。通常、食事をして血糖値が上がるとインスリンというホルモンが分泌され、それが筋肉に作用することで筋肉は盛んに血糖を取り込み血糖値が下がります。 ところが何らかの要因で血糖値をうまくコントロールできない状態が長く続くと糖尿病になってしまいます。糖尿病になると様々な血管障害や神経障害を引き起こし、失明、人工透析導入など生活の質が著しく低下してしまいます。糖尿病の人が動脈硬化を引き起こす危険率は、糖尿病でない人と比べて10倍高いと言われています。 運動は2つのメカニズムで糖尿病になる危険を下げる事が出来ます。 1つ目のメカニズムは、インスリンの作用と関係なく筋肉の糖を取り込む能力が向上することです。筋肉は収縮するために糖のエネルギーを必要としますが、運動中はインスリンの分泌は上昇しません。したがって、運動中の筋肉はインスリンの分泌とは関係なく糖を取り込み、また、毎日運動することでその能力が向上します。 2つ目のメカニズムは、運動がインスリンの働きを増強させる作用です。運動した後の筋肉は、運動前の筋肉に比べて、より少ないインスリンで多くの糖を取り込むことが出来るようになります。これをインスリンの感受性増加と呼んでいます。このインスリンの感受性増加は、運動終了数時間後には消失しますが、継続的に運動することでこの効果は蓄積され、運動で鍛えられた筋肉では約2倍の糖取り込み能力を持つようになります。 それでは、どのような運動が効果的なのでしょうか?今のところ、短時間で高強度の運動を行い、大量に筋肉内の糖を使用することが、その後の糖取り込みに有効であることが分かっています。最近はウォーキングのような低強度の運動で長時間運動することも有効であることも報告されています。 とにかく、「家に閉じこもっていないで動きなさい」ということでしょう。 |
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