| 生徒「生活も変化」教師「授業充実」 |
小川 宏
|
| 以前のこの欄で、現在、県内の小学校体育授業で実施している「運動身体づくりプログラム」の紹介をしました。(授業の初めの10分間でクモ歩きや犬走りなど、いろいろな動きをさせるプログラム。このプログラムについては先月5日の本紙福島版でも紹介されました)。今回は、プログラムを実践している教員と児童に、その状況や効果などについてアンケート調査を行い、その集計結果がまとまりましたので紹介します。 プログラムに対する児童の 反応はおおむね良好で、アンケートに回答した児童883名のうち、約3分の2の児童が「楽しい」「まあまあ楽しい」と肯定的な回答をしています。その理由としては「いつもやらない動きができるから」「たくさん動けるから」「今よりも運動が得意になりそうだから」という回答が多く、プログラムのいろいろな運動をたくさんやりたい、上手になりたい、という児童の気持ちが伝わってきます。実際にも、約4分の3の児童が前よりも運動が上手にできるようになったと回答しています。そしてその結果、約半数の児童が生活にも変化があったと回答しており、「休み時間や放課後に外で元気に遊ぶようになった」「給食を残さず食べられるようになった」「朝ご飯をしっかり食べてくるようになった」などと回答しています。 一方、教員に対するアンケート結果では、9割以上の教員が、自分の体育授業への取り組みに良い変化があったと回答しています。具体的には、「毎時間一定の運動量を確保できるようになった」「準備運動や授業の導入段階が充実した」「児童の体力・運動能力の向上を意識して授業をするようになった」などと回答しています。小学校の先生は基本的に全ての教科を教えていますから、体育の授業にばかりエネルギーを注ぐわけにはいきません。また、中には体育授業が苦手な先生もいることでしょう。そうした多忙で多様な先生にこのプログラムを実施してもらうことによって、福島県全体の体育授業を少しでも充実させることができるのではないかと考えています。今回の教員の回答は、この考えを支持するものとなっています。 これらの結果から、運動身体づくりプログラムを実施したことで児童、教員の両方に良い影響を与えていることが分かります。もちろん、慣れるまでに時間がかかる、実施の仕方に差があるなど、課題も見えてきています。これらの課題を解決して、さらに大きな成果をあげられるように、さらに検討を進めてていきたいと考えています。 |
|