| どう教える!?運動の喜び |
中村 民雄
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| 先月、文部科学省が公表した体力・運動能力調査の結果、子どもの体力低下に歯止めがかかったようだ。子どもや高齢者の運動処方にとり組んできた福島大学スポーツユニオンとしては、たいへん喜ばしいことと感じられた。 しかし、よくよく内容を分析してみると、どうも、運動の好きな子どもと、そうでない子どもの二極化がなくなったわけではなく、行き着くところまで行き、それで平均値の下げ止まりが生じたということのようです。子どもたちに競わせることを避け、頑張ることを教えなくなった結果、できないことが「その子の個性」であるかのような誤解が生じているのではなかろうか。身体の動かし方は、教えなければ身に付かないし、運動嫌いは教えなければなくならないことを、もう一度肝に銘じる必要があるように思う。 ところで、この運動嫌いで、自宅の長椅子にごろごろと横たわって、時にはポテトチップなどをかじりながら、テレビを眺めて夜を過ごす人のことを「カウチ・ポテト族」と言うそうです。わが国でも、1988年ころに急速に広がり、若者のライフスタイルにまでなってしまったようです。 「現代用語の基礎知識」(自由国民社・89年)によると、「カウチ・ポテト(couch potato)」は、87年後半に米国で作られた現代の若者のライフスタイルをあらわす用語で、カウチは寝椅子のことを言う。「最近の米国の若者の中には、異性とのつき合いにも疲れ、むしろ一人自室でカウチに横になり、ポテトチップをかじりながら、テレビ、ビデオを楽しむのが一番気楽で、居心地がよいというライフスタイルが目立つ。このような若者たちをカウチ・ポテト族と呼ぶ」と書かれている。 そう言えば、体力の二極化が指摘されはじめたのも80年代後半。社会の大きな変化の中で、対人関係の葛藤を避け、ひとりテレビを見ながらストレス解消をするという新しいライフスタイルは、そのころから若者に定着しはじめたもののようです。 ただ、日本の住宅事情から勘案すると、カウチ(寝椅子)は無理でも炬燵(こたつ)は大丈夫。そうした「こたつむり族」は、昔も今もあい変わらず数多くいるのかもしれません。また、近年では、パソコンの画面しか見ない「マウス・ポテト族」まで現れ、若者のライフスタイルとして定着してしまった観がある。 子どもに、運動の喜びをどうやって教えるのか、難しさを痛感させられる今日このごろです。 |
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