| ドーピング検査 国体、高校生も |
杉浦 弘一
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| 先日、陸上競技短距離でシドニーオリンピックをはじめ数々の大会でメダルを獲得したマリオン・ジョーンズ選手(米国)が、シドニーオリンピック前から禁止薬物を服用していたことを認め、引退に至りました。6月に行われた全米選手権大会におけるドーピング検査で陽性であったことがきっかけでした。 トップアスリートが集う競技会では必ずドーピング検査が行われています。これを「競技会検査」といいます。個人競技の場合、メダリスト3名のほか、抽選で数名が検査の対象となります。各国のトップアスリートには競技会以外でも抜き打ちのドーピング検査が課せられます。これは「競技外検査」といいます。日本の場合、対象となるアスリートはJADA(日本アンチドーピング機構)にあらかじめ居場所を申請しなければなりません。JADAはその申請をもとに抜き打ちでドーピング検査に出向きます。JADAが訪問した際、繰り返し不在だった場合は、競技外検査を拒否したとして処罰されることもあります。競技会検査や競技外検査問わず、ドーピング検査を拒否することは、禁止薬物使用の発覚を恐れて拒否したと扱われます。アテネオリンピックハンマー投げのアヌシュ選手がドーピング違反となったのは検査を拒否したためでした。 ドーピング禁止薬物の中には病院で処方される薬や市販の風邪薬などに含有されているものもあります。従ってトップアスリートは市販薬をうかつに服用できません。病院で薬を処方される場合もドーピングコントロールをうけていること説明し、禁止薬物を使わない治療を依頼します。緊急性の高い場合やほかにかわる薬がない場合は、医師の診断書や禁止薬物使用の必要性を説明する文書を受け取り、禁止薬物使用がやむを得なかったことを申請します。ただし緊急時以外はJADAに問いあわせてから使用することがほとんどです。 2003年から国内最大の競技会である国民体育大会でもドーピング検査が行われるようになりました。当初はドーピング検査実績のあった個人競技のみでしたが、現在ではすべての競技が対象となっています。昨年からは高校生のドーピング検査も始まりました。当初、万が一市販の風邪薬などを飲むなどのうっかりミスで検査陽性となった場合、その後の競技生活や人生に大きな影響を及ぼす可能性が懸念されたためです、導入は見送られていました。 しかし、現在では早期からのドーピング違反をなくすために有効であると判断したことに加え、高校生へのドーピング検査実施によって、広くドーピング防止への意識が高まっていくことが狙いでもあります。 |
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