| 児童の体力 授業でアップ |
小川 宏
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| 最近、子供の体力低下が各方面から指摘されています。この原因としては、いわゆる三つの「間」、すなわち「時間」「空間」「仲間」の減少が影響していると言われています。塾や習い事によって子供の生活が忙しくなりました。また、空き地の減少により、子供の遊ぶ場所が少なくなっています。最近では危険防止のため、公園でもキャッチボールが禁止されるなど、遊び方まで制限されています。さらに少子化の影響や携帯型ゲーム機の人気により、外で一緒に走り回って遊ぶ仲間が減ってしまいました。 この現状を打開すべく、福島県では昨年9月から、県内全ての小学校の体育授業に「運動身体づくりプログラム」を導入しました。これは,体育授業の初めの10分間を使い、太鼓のリズムに合わせて、「クモ歩き」や「犬走り」、「サイドステップ」、「ボール投げ」など、いろいろな運動を児童に行わせることによって、子供達の動けるからだづくり、体力づくりを推進しようとするものです。 この取り組みが始まって約1年になります。この1年間の成果については現在、福島県教育委員会と福島大学が協力して調査を行っているところです。この全権調査に先立って、県内のある地区の小学校教員に実施した調査がありますのでちょっと紹介します。 「このプログラムを実施して、体育授業への児童の取り組みに変化は見られましたか?」という問いに、半数以上の教員が「見られた」と解答しています。その回答の内容として、「体力・運動能力の向上」はもちろん、「意欲、関心、集中力の向上」、も多く挙げられています。また、日常生活でも、「休み時間に外で遊ぶ児童が増えた」などの変化が報告されています。 また、幼いころから様々な運動やスポーツを行い、どんな運動でも積極的にやりたがる子供と、運動経験が少なく苦手で、全く運動したがらない子供に二分される、いわゆる運動の二極化が叫ばれています。一方、「スポーツ少年団に入っていても、自分がやっているスポーツは上手だが、他の運動は全くできない」など、早期から専門的なスポーツ活動ばかりするために運動経験の幅が狭い子供もいます。 児童から小学生くらいまでの、からだや神経が著しいこの時期には、いろいろな運動を幅広く行っていくことがとても大切です。以前は遊びの中で自然に運動していた子供達が運動しなくなったことに対して、体育の授業の中で様々な運動経験をさせていこうとする福島県の取り組みは今、全国から注目されています。 |
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