| 地方にプロチーム 10の提言 |
黒須 充
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| 教え子の結婚式に出席するため、先日、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ・・・」のフレーズで有名な宮沢賢治の故郷、岩手県花巻市に行ってきた。式を挙げたばかりの若い二人と同様、この花巻市から新たなスタートを切ったチームがある。9月23日に開幕したフットサルの全国リーグ「Fリーグ」(8チーム)に、東北、北海道から唯一参戦した「ステラミーゴいわて花巻」である。 残り7チームが東京や名古屋といった大都市圏に本拠地を置いているのに対し、ステラミーゴは人口10万人規模の地方都市が拠点のため、将来Fリーグへの参入を目指す全国の地方都市から熱い視線が注がれている。そこで、今回はステラミーゴを念頭に、地方都市の「顔」となり得るシンボルチームの創出に必要と思われる10の提言を示してみたい。 @〈エンターテイメントの提供〉アトラクション、音楽、照明の工夫 など、感動を共有できる場の演出。 A〈新しいファン層の開拓〉20代から30代の女性やジュニア層とその家族を引き込む。 B〈裾野を広げる〉フットサル教室を県内各地で開催し、フットサル人口の拡大と競技力向上を図る。 C〈キャリアサポーター制度の確立〉ステラミーゴの選手の多くはアルバイトをしながら競技生活を送っている。夜間の練習時間の確保や週末の大会参加を認めてくれる就職先の開拓。 D〈後援会やファンクラブの組織化〉地元商店街や町内会を母体とした後援会やインターネットを介したファンクラブ作り。 E〈マスコミとの良好な関係〉試合結果以外の明るい話題を提供する。 F〈スポーツボランティアの育成〉チケットの窓口販売、会場への誘導、ゲームチューター。 G〈入場者の獲得〉多くの入場者を集めることで入場料、広告スポンサー収入、グッズや飲食などの収入が増え、その安定した収入が、魅力あるチームを作るための原資となる。 H〈地域スポーツクラブの創設〉フットサルをはじめとした様々なスポーツを楽しむことができる地域スポーツクラブを花巻市に立ち上げ、将来的にはトップレベルのスポーツクラブとの連携・融合を図る。 I〈街の盛り上げ〉「フットサルの街=花巻」というブランドを作る。野球やサッカーなど、地域名を冠したプロスポーツチームの活躍が家庭や地域での共通の話題となり、そのチームがメディアに取り上げられることによって地域のブランドイメージや知名度が飛躍的に向上している事例も広く知られているところである。 これまでプロスポーツチームがある都市は、大都市圏に限られていた。地方都市にスポーツチームを作り、存続させていくことは決して簡単なことではないだろう。しかし、不可能ではないはずだ。幼いころスポーツに慣れ親しみ、しかも目指すべき目標、場所があるという環境は、スポーツにとっての理想郷(イーハトーブ)となるであろう。 |
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