| アンチ・ドーピング |
杉浦 弘一
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| 先日行われた世界水泳や世界陸上、10月に行われる国民体育大会などではドーピングコントロールが行われます。ドーピングコントロールとはドーピング禁止薬物の使用や禁止方法を利用しないようにすることです。 ドーピングとは「スポーツの競技能力や成績を高めるために、不正に薬物などを用いること」と定義されます。いわゆる筋肉増強剤(蛋白同化剤など筋肉を増やす効果のある薬)や成長ホルモン(筋肉等を増やす効果がある)のほか、ドーピングを行っていた痕跡を消すための利尿剤(利尿剤による多量の排尿で、薬物が排泄されドーピング検査で陽性となりにくくなる)も禁止薬物となっています。また現在では薬物使用のみならず血液ドーピング(自分自身の血液を一度体外に保存し、再び体内に戻す)など能力を向上させる可能性のある人為的な方法も禁止されています。 ドーピング禁止の理由としては次4つがあります。1)選手自身の健康を害する。ドーピングは競技能力向上につながる薬物を摂取することが大半です。多くの薬には副作用があります。ドーピングに使用される薬には副作用が強いものが多く、健康を害することが多いと言われています。ドーピングによる死亡例も報告されています。2)アンフェア(不誠実)。スポーツ界ではドーピング禁止をハッキリと掲げています。ルールで定められている禁止規定を破って有利になろうとすることはアンフェアな行為です。3)社会悪。一流スポーツ選手は注目を集めることが多いため人々の模範となることが求められています。勝つためにはどんなことでもしても良いという反面教師は必要ありません。4)スポーツ固有の価値を損ねる。スポーツには競技能力の他に「倫理観、フェアプレー、誠意、人格と教育」などの価値があり、ドーピングという不正をして良い競技成績をあげても認められません。スポーツの価値を下げるドーピングという行為は絶対に認められません。トリノオリンピックが行われたイタリアでは、ドーピング違反は犯罪行為として扱われています。 禁止薬物は世界アンチドーピング機構(WADA)で定められ、ほとんどの競技でその基準が採用されています。一部の競技では競技独自で禁止薬物を追加しています(例えば航空スポーツや自動車、モーターサイクルなのではアルコールが禁止薬物に加えられています)。 競技スポーツの場合、結果が重視されることが多いですが、ドーピングをしてまで得た結果には誰も満足しません。皆さんもスポーツとドーピングについて考えてみませんか。 |
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