ビーチバレー
小川 宏
 バレーボールと言えば体育館で行う6人制バレーボールが一般的ですが、最近、夏のビーチにネットを張って行う2人制の「ビーチバレー」の人気も高まってきたようです。1930年頃、アメリカ、カリフォルニア州のビーチでの遊びから生まれたと言われるビーチバレーですが、1996年からはオリンピックの正式種目にもなっている、本格的なスポーツです。
 インドアの6人制バレーボール競技ではこの10年間、男女とも世界大会で入賞できず低迷している感のある日本バレーボール界ですが、ビーチバレーでは2000年のシドニーオリンピックで日本女子チームが4位入賞を果たしています。
 また最近では、プロビーチバレー選手である浅尾美和選手がマスコミに取り上げられたこともあり、「ビーチバレー」の知名度が上がるとともに、各地での普及も少しずつ進んでいます。毎年、7〜8月になると日本国内のほとんどの都道府県でビーチバレー大会が開催されており、2人制の競技大会や、4人制男女混合のレクレーション大会など、様々な形で楽しまれています。
 ビーチバレーの魅力は第一に、アウトドアの開放感が挙げられます。体育館の中でカーテンを閉めきって行うバレーボールに比べて、太陽の光が降り注ぐ夏の砂浜で行うバレーボールは、開放的な雰囲気で楽しむことが出来ます。
 第二の魅力はプレーの自由度が高い点です。インドアの6人制ではプレーがポジションごとにほぼ決まっています。しかしビーチバレーは正式には2人でプレーしますので、レシーブからスパイクまで全て二人で行わなければならず、オールラウンドなバレーボールの技術を必要とします。また、相手や味方の状況を咄嗟に判断して、サーブでどちらを狙うか、ブロックに跳ぶかレシーブするかなど、臨機応変にプレーすることが求められます。したがって、たとえ身長が低くても、状況判断能力とボールコントロール能力が高ければ、工夫次第で得点することが可能です。
 見た目には開放的で楽しそうなビーチバレーですが、炎天下、動きにくい砂の上で、インドアの6人制バレーボールとほぼ同じ広さ(8m×8m)のコートをたった2人で守り、インドアと同じ高さのネットで競い合う、実際にはとてもハードで難しい競技です。でもその分、相手との駆け引きやビーチバレー特有のプレーなど、奥深い魅力がありますので、今度海に出かけた時、砂浜にネットが張ってあったら、是非一度ビーチバレーを体験してみて下さい。