| 「ピリオダイゼーション」 |
杉浦 弘一 |
| ピリオダイゼーションは期分けとも言い、競技スポーツにおいて目標とする試合や大会に向けて、1シーズンのサイクルを一定期間の周期(ピリオド)に分け、その周期ごとのテーマを決めて段階的に練習を組み立てることです。 周期はオフシーズン(休養期)、プレシーズン(鍛錬期)、インシーズン(試合期)に分類されます。また、各時期の目的から休養期、体力期、技術期、戦術期、調整期などと言われることもあります。 オフシーズンは身体と心を休める時期です。1年間戦ってきた身体とともに、緊張やプレッシャーの連続で疲れ果てている心も休めます。 プレシーズンは、試合に向けて身体をつくり(体力期)、技術を高め(技術期)、戦術を練る(戦術期)時期です。チームスポーツでは個人技術の獲得、チーム戦術の構築および習得などその内容はさらに多岐にわたります。 インシーズンは試合期のことです。試合に向けて練習量をコントロールしながら身体と心の両方がベストの状態になるように調整します。繰り返される試合の中で、疲労を取り除き良いコンディションを維持することも重要です。 この時期にはよくコンディショニングと言われる試合に向けての調整を行います。もともとコンディショニングとは試合にベストの状態で望むためのすべての取り組みを指していました。しかし日本では試合に向けての調整を指すことが多くなっています。 指導者はこのようなピリオダイゼーションを考慮しながら年間計画を立てなければなりません。特にメイン大会を設定することが重要です。メイン大会に向けてその前の大会でどのような課題設定を行い、競技するかを決めなければなりません。すべての大会でただ勝つことだけを目指していると、基本的な技術や戦術について取り組む時間がなくなります。 競技レベルが高くなるとメイン大会が明確なのでピリオダイゼーションをしやすいですが、県大会出場が精一杯という競技レベルでは、目の前の試合に一つ一つ全力で取り組むことが多くなり、基本的な体力や技術を身につける時間が少なくなりがちです。 本来ピリオダイゼーションが出来ていれば、期ごとの食事の目的も異なります。特にプレシーズンはトレーニングで破壊された身体を修復する食事、インシーズンは疲労回復を促す食事を摂ります。 すべての試合で勝ち負けの結果を求めるのではなく、課題設定を明確にして結果よりも内容を問う大会を意識的に設定することによりピリオダイゼーションを実行することが出来ます。 |
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