| 歩くための小道具(その2) | 佐藤 理 |
| 歩くための小道具(その1)では万歩計を伊能忠敬のエピソードとともに紹介しました。今回は歩くことの効用を手軽に実感するための小道具,体重計です。 すでに皆さんのご家庭にも備えられていることでしょう。そしていまや単に体重の増減を知るだけでなく,体脂肪率,内臓脂肪,基礎代謝,筋肉量,BMI,骨量などを推計し,さらに体力年齢やバランス能力まで知らしてくれるものまで登場しています。このように体重計は多機能へと進化していますがなんと言っても基本は体重を正確に精密に測定することです。家庭向けのデジタル体重計でも50g単位で測定可能なものも開発されています。これにより,歩くことの効用が体重減少という形で即確認でき,「やった」という達成感を味わうことも可能です。 さて、内臓脂肪いわゆる「隠れ肥満」への関心が高まってきています。特に30歳代から40歳代の働き盛りの男性が要注意です。会食や宴会などで常にカロリー摂取過多になる一方,身体を動かす機会が激減し,気がつくとお腹周りに脂肪が付いた「リンゴ型」の肥満になっていたという具合です。こうなると見栄えが悪くなるだけでなく,外からみえない内臓にたくさん脂肪がついて悪さをするようになるのです。インスリンの効きを悪くし血糖値を上げる,血栓を作り易くする,動脈硬化を促進する,血圧を上げ高血圧症の原因となるなど内臓脂肪は多くの悪玉物質作り出します。 日本肥満学会では、お腹のX線CT画像で100平方センチメートル以上を内臓脂肪型肥満と判定しています。でもお腹の脂肪量をみるためにX線を浴びるもの考えものです。間接的ですが要注意の目安になるものがあります。お腹まわりサイズです。男性の場合85cm以上です。内臓脂肪のつきやすさには男女差があります。男性ホルモンは筋肉を増やすとともに、筋肉を動かすさいのエネルギー源となる内臓脂肪も増やします。したがって男性の方が内臓脂肪がつきやすく太っ腹になりやすいのです。 ここまで述べてきますと,気になってる男性は意気消沈ですね。でも内臓脂肪を減らすことは難しくないのです。内臓脂肪は預け入れが簡単な普通預金に例えられます。つまり溜まりやすく減りやすいという性質を持っています。そして歩くなどの手軽な有酸素運動で確実に減らしていけるのです。 そうは言っても仕事を持つ身でわざわざ1回30分以上の歩く時間を確保するのは大変ですし,長続きしません。通勤時や仕事の中で機会をみつけ,細切れでよいですから歩いた合計時間を長くすることを心がけてください。そして効果の程を内臓脂肪量を推計できる体重計で是非確認してみて下さい。 |
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